● ごあいさつ
当山は創立以来歴代の住職の妙法弘布(法華経と日蓮上人の教えを広めること)と、それを助けた檀徒、信徒、地域の多くの人々のお力により、700年になんなんとする寺の歴史を刻んでまいりました。いま、新しい時代を迎え、引き続きみなさまの心の拠り所となるようにと、伝統を大切に守りながら、時代に即した寺の在り方を求め模索し、住職寺族ともに日々精進を重ねております。このホームページをご覧いただき、当山についてのご理解を深めていただければ幸いです。
● 東漸寺の歴史
佛護山東漸寺は鎌倉時代末の元弘元年(1332)、日蓮上人の弟子の日目上人が開創したと伝えられています。以来三十四代の歴代住職が法燈を護り伝えてまいりました。
徳川三代将軍家光の上洛(京に上ること)に際し、当宿での宿泊のため従前よりあった御旅館の拡幅がなされることとなり、蒲原宿の字(あざ)「いかりま(現在地の西南400メートル)」にあった当山は幕府の命により、寛永9年(1632)現在地に四千六百坪の寺地を拝領し移転しました。寺地には現在の八幡神社も含まれていたため、以来明治初めに「神佛分離令」が公布されるまで寺の管理するところとなりました。
その後、明暦元年(1655)の宿の大火により全山焼失、後に復興した建物も安政元年(1854)の大地震で被災し、翌2年夏の豪雨により裏山から崩落した土石流により全山倒壊流失し、現在のJR新蒲原駅付近まで達したと伝えられています。
未曽有の災害の復興は檀家の被災もあって困難を窮め、現本堂は六十年の歳月を経た大正3年(1914)に漸く竣工いたしました。
今の本堂は大正3年(西暦1914年)に再建されたものです。
現住職は当山の第三十四世で令和5年に就任いたしました。他、前住職と修徒(前住職の弟子)2名が法務(寺の仕事)に携わっております。
年間の主な行事は、新年祝祷会(元旦)、節分会(2月)、春彼岸会(3月)、盂蘭盆会(8月)、秋彼岸会(9月)、宗祖御会式(11月)、年末年始供養会(年末~1月)、除夜の鐘(大晦日)などです。
● 境内地について
東漸寺は豊かな自然に囲まれたお寺です。境内地は4600坪(1400平方メートル)。山門、永代供養堂、鐘楼堂、本堂、庫裡、客殿、七面堂、十七夜観音堂、および庭園、墓域が点在しています。また、隣接の東光幼稚園は昭和28年、寺の社会教化事業を目的に創立されました。
駐車場Parking
山門を入ると駐車場スペースがあります。10台ほど駐車可能です。隣接の東光幼稚園にも駐車場がありますので、そちらもご利用ください。
永代供養堂Memorial hall
昭和30年に竣工された日朝堂を平成15年に改装したお堂です。ご霊位を永代供養し、お祀りしています。
鐘楼堂Belfry hall
昭和26年に竣工されました。毎年、大晦日には除夜の鐘を行います。
本堂Main hall
大正3年(1914年)に再建されたものです。葬儀、法事、法要などの仏事だけでなく、ヨガ&ストレッチ教室、ギター教室、勉強会、法話の会、町のイベントの際には休憩場所として、檀徒のみなさま、近隣のみなさまの勉強の場、憩いの場にもなっております。どうぞ気軽にお参りください。
客殿Guest hall
大小2か所の客殿を用意しております。葬儀、法事の際の精進落としの場として、また、会合、勉強会、展示イベントの会場としても使用されています。
小客殿…最大16名ご利用可能です。主に葬儀、法事の際の待合室として利用されています。
大客殿…最大50名ご利用可能です。葬儀、法事の精進落としの会場としてご利用ください。展示イベントの会場としてもご利用可能です。ご希望の方がおりましたらご連絡ください。大客殿には仏像、仏典の展示コーナーもございます。ご来山の折にどうぞご覧ください。
七面堂Shichimendo
墓域の上部に建立されたお堂です。近年、改装工事を行い、真新しくなっております。どうぞご自由にお参りください。